ケバエ科 BIBIONIDAE

「日本昆虫目録 第8巻 双翅目」(2014)によると、日本産ケバエ科(Bibionidae)にはケバエ(Bibio)属22種とトゲケバエ(Dilophus)属4種が載せられています。このうち、近畿地方に生息していそうなものは前者が14種、後者が1種です。


Bibio singularis♀ (ケバエ科)
Bibio singularis
4月に見た1♀だけです。♀の詳細はここを見て下さい。ただ、Hardy and Takahashiによると分布は北海道とのこと。もう少し検討が必要かもしれません。


アシブトケバエ♂ (ケバエ科)
Bibio gracilipalpus
11月に見た1♂だけです。同定したポイントはこちらに書いてありますが、肝心の写真はありません。


ウスイロアシブトケバエ♀ (ケバエ科)
Bibio flavihalter
11-12月に見られます。♀の詳細はこちらを見て下さい。


キスネアシボソケバエ♀ (ケバエ科)
Bibio aneuretus
4月に見られます。♀の詳細はここを見て下さい。♂についてはこちらです。


クロアシボソケバエ♀ (ケバエ科)
Bibio holomaurus
4-6月に見られています。♂の同定のポイントはこちらに少しだけ書いていますが、残念ながら写真はありません。


ケバエsp. 1♀(Bibio simulansまたはB. omani) (ケバエ科)
Bibio sp. 1
4月と11-12月に見られますが、なぜか♀ばかりです。♀の詳細はここを見て下さい。


トゲナガアシブトケバエ♀ (ケバエ科)
Bibio adjunctus
6月に見た1♀だけです。♀の詳細はこちらを見て下さい。


ニセアシブトケバエ♂ (ケバエ科)
Bibio pseudoclavipes
3月に見られますが、なぜか♂ばかりです。♂の詳細はこちらを見て下さい。


ハグロケバエ♂ (ケバエ科)
Bibio tenebrosus
4-5月に見られています。♂の詳細はこちらで見られます。


備考
  1. ケバエは前脚脛節末端に先が2本に分かれた大きな刺があることですぐに見分けられます。♂は眼が大きく、♀は小さいのですぐに見分けられますが、外観もかなり違っています。ハグロケバエなど一部の種を除いて、見ただけでは種はほとんど分かりません。私にとって今のところ、採集必須の虫たちになっています。
  2. 「日本昆虫目録」に載っているケバエ科26種はすべてHardy and Takahashi (1960)に載っています。従って、この論文の検索表、各部形状などは十分に役立ちそうです。
    D. E. Hardy and M. Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960). (こちらからpdfがダウンロードできます)
  3. この図鑑は北摂のマンションの廊下で見られた虫を集めています。なにぶん、素人が作っていますので、ざっと見る程度にしてください。